Islands in the byte stream

Technical notes by a software engineer

BPF CO-RE は GitHub Actions の Ubuntu 20.04 インスタンスでテストできそう

BPF CO-RE (CO-RE: Compile Once , Run Everywhere) を実行するにはLinux kernelがBTF (BPF Type Format) つきでビルドされている必要があります。 Ubunt 20.04 の最初のリリースではBTFは有効になっていませんでしたが、アップデートで配信されているカーネ…

Firefoxの「プライバシーとセキュリティ」の設定を変えたらアプリの再起動が必要

追記: これをしてもはてなブログのヘッダでログイン状態にならない現象が起きてしまうようです。もはやFirefoxのバグなのかはてなブログのバグなのかわかりませんが…。 Firefoxの「プライバシーとセキュリティ」を変えると次のようにタブの再読み込みを行うU…

GitHub Pull-ReqでCIの完了をデスクトップ通知するChrome拡張 "WatchRaptor" を作った

Chrome Web Store chrome.google.com 使い方ですが、GitHub PR pageに次のようにCI statusにcheckboxが現れるので、完了通知がほしいCI statusにチェックをつけるだけ。 チェックされたCI statusが完了(success or failure)になると、次のようなデスクトッ…

M1 Mac + Intel NUC (mini PC) で快適AMD64 Linux生活

2021年現在、M1 MacでDockerを使うのが大変という話がちょいちょいあります。 個人的な事情でいうと、私は現在、AMD64 Linuxでしか動かせないソフトウェアを開発していて、Dockerもちょいちょい使う、という感じです。なのでAMD64 MacでVMWareを使ってUbuntu…

set -eのもとで特定のコマンドの終了ステータスを変数に入れるシェルスクリプトのスニペット

課題編 シェルスクリプトで「あるグローバルな状態を変える操作を行い、その結果をチェックし、状態をもとに戻す」みたいなタスクをするときに「その結果をチェックし」のところでコマンドの終了ステータスを変数に入れて置きたいみたいなことがあります。例…

Findy Engineer Labに Individual Contributor の話を寄稿しました

engineer-lab.findy-code.io 詳細は記事を読んでいただきたいのですが、おかげさまで「ICという役割を初めて知った」「自分もIC的な働き方をしたいのだと分かった」という感想が複数みられたので、この記事を書いた甲斐はあったなあと思います。 一方でやや…

Fastlyに入社して2年たちました

在職エントリってやつです。 gfx.hatenablog.com 2019年9月9日に現職に転職して今月で2年たちました。ウェブ系でRailsやReactなどをやっていた前職から活動分野を大きく変えて、C言語などでミドルウェアを開発する現職にきて、さらに英語が共通語の環境とい…

GitHub ActionsからGitHub wikiを更新する

GitHub ActionsからGitHub wikiを更新したいことがたまにあります。たとえば、何かのメトリクスを見やすく整形したものなど、repositoryのデータを何らかの形で加工したドキュメントを作りたいときです。コード生成したmarkdownドキュメントをコミットしても…

Kindle Fire HD 10" が固定レイアウト書籍やPDFを読むのにとてもよい件

クリスマスプレゼントで妻からもらったKindle Fire HD 10"が思いの外よくて快適だなという話です。 Kindle Fire HD 10" (amazon.co.jp) これまで電子書籍リーダーとしてはE-InkのKindleをここ数年ずっと使っていて、それはそれで軽量&電池長持ち&目に優し…

h2ologにみるBPF toolsの構造と設計

最近はお仕事で h2olog を開発しています。これはC++で書いたBPF toolsで、H2Oに組み込まれたUSDTが出力するイベントをトレースするためのツールです。 具体的にはこんな感じで使ってH2OプロセスをトレースしてJSON-Linesにして出力します: # QUICを有効にし…

アデノウィルス感染症の後遺症で1年ほど視力障害を経験した

追記 (2021年12月): 1年経過時点ではまだ回復しきったとは言い難くてエディタのフォントサイズを16ptくらいにしていたのですが、3年たってようやく完全回復してフォントサイズを14にしました。長かった…。 アデノウィルスによる流行性角結膜炎という病気があ…

git tips: git push $remote HEAD で現在のブランチを$remoteにpushできる

git tips: git push $remote HEAD で現在のブランチを$remoteにpushできて、コマンドラインでgitを使うときはよく使います。 ところで、この HEAD の実体はファイル(.git/HEAD)なので、ファイルシステムが大文字小文字を無視する(case-insensitive; e.g. …

BCCでBPF toolsの開発をするための基礎知識

最近仕事で h2olog を開発しています (H2O の QUIC 層をトレースしよう | Toru Maesaka) 。これはh2oのUSDT からデータを取り出すBPF toolです。その関係でBPFとかBCCをいろいろ触ったので、BPF toolsの開発に必要なことを書いておきます。 なおBCCまわりは…

Ubuntuで任意のバージョンのLinux Kernelにする

追記: ツールはこちらの getkernel がメンテされているのでこちらを使うほうがいいでしょう! ubuntu用のカーネルをとってくるやつ - w_tl00’s blog Ubuntuなどのディストリは、ディストリに同梱されたカーネルを別のバージョンに差し替えることができます。…

フィルターバブル vs QoL至上主義

フィルターバブル (filter bubble) とは、「インターネットの検索サイトが提供するアルゴリズムが、各ユーザーが見たくないような情報を遮断する機能」(フィルター)のせいで、まるで「泡」(バブル)の中に包まれたように、自分が見たい情報しか見えなくな…

Google公式のLinux用Chromeバイナリのバージョンを調べる

UbuntuなどにむけたChromeバイナリのインストール方法をググると以下のようなコマンドを指示されるわけですが wget -q -O - https://dl-ssl.google.com/linux/linux_signing_key.pub | sudo apt-key add - sudo sh -c 'echo "deb https://dl.google.com/linu…

2019年はキャリアの方向性を大きく変えた年だった

2019年のまとめです。 前半3Qはウェブアプリのバックエンドやフロントエンドを開発し、最終1Qで転職してC言語でHTTPサーバーを開発するという感じに大きく方針を転換した年でした。 転職にあたっては「毎日楽しく開発をしたい」「生涯現役のプログラマーでい…

JSConf JP 2019で "How to Boost Your Code with WebAssembly" という話をしました

abstract: https://jsconf.jp/2019/talk/fuji-goro Wasmを触り始めるにはまだ少しはやくて、おそらく2020年にはリリースされるであろうSIMDなどがほしいところです。とはいえ、JSの最適化コンパイラ(スライドではV8のTurboFanにだけ触れていますがほかのJS…

Fastly に入社しました

2019年9月9日からFastlyに入社しています。勤務地は東京です。今後ともよろしくお願いいたします。 前職の Bit Journey, Inc. では3年ほどKibelaのサーバーサイドやフロントエンドアプリの開発に関わりました。Bit Journey在職中に子供がうまれ、現在も夫婦…

NodeJS v12.9.0 で writev(2) へのインターフェイスが追加された

writev(2) は バイト列の配列を1つのシステムコールでまとめて書き込めるやつです。 NodeJS的には、ArrayBufferView (典型的にはtyped array)の配列を fs.writev() (または fs.writevSync() や FileHandle#writev())に渡せるようなインターフェイスにな…

Emscripten & WebAssembly Night #8 で「AssemblyScriptでライブラリコードの高速化をしてみる」という発表をした

発表の機会をいただきありがとうございました。会場を提供していただいたメルカリさんにも感謝いたします。 「AsssemblyScriptはTypeScriptのサブセットだから実質TypeScriptを書くだけでパフォーマンスアップ!」みたいな言説をみるにつけ、「ええ〜ほんと…

webpack v4.35.3 の JSON loader は JSON.parse() を実行時に行うコードを生成する

ちょっとまえに The cost of JavaScript in 2019 · V8 というブログが話題になりました。 このなかで次のように説明している箇所があります: As long as the JSON string is only evaluated once, the JSON.parse approach is much faster compared to the J…

graphql-ruby で MessagePack の timestamp 型を使う

GraphQL APIのシリアライザとしてMessagePackを使うとGraphQLのcustom scalar typeを活用したくなりますね。ということで、graphql-rubyの ISO8601DateTypeを参考にMessagePackのtimestamp型にシリアライズ・デシリアライズできるようにします。 これまでの…

msgpack-ruby に timestamp型を実装した

timestamp型というのは2017年8月にMessagePackに追加された型です。 frsyuki.hatenablog.com しかし、おそらくMessagePack開発元がtimestamp型を使っていないためか、長らく msgpack-ruby には実装されていませんでしたし、msgpack-java の実装もpull-reques…

GraphQLとMessagePackは相性がよさそう

MessagePackはJSONのようなデータをシリアライズできるbinary formatで、JavaScript実装である msgpack-javascriptを基準で考えると次のような特徴があります: JSONよりencodeもdecodeも少し速い かつ、streaming decodeができるので fetch() のresponseのde…

JavaScript libraryのREADMEにブラウザ互換性表バッジを表示することについての諸々

ブラウザ互換性表 (a.k.a. browser matrix) とは、こういうやつです。 ブラウザ互換性表 powered by Sauce Labs TypeScriptで MessagePack encoder/decoder を実装した - Islands in the byte stream で作った msgpack/msgpack-javascript にこのバッジをつ…

TypeScriptで MessagePack encoder/decoder を実装した

npm install @msgpack/msgpack でインスコできます。NodeJS v12 でベンチマークしたかぎり、JSONと同程度の速度で、これまで最速といわれてきた msgpack-lite よりもさらに少しだけ高速です。 github.com もともとこのリポジトリには uupaaさんによる実装(t…

エンジニアHubにTypeScriptの記事を書きました

employment.en-japan.com 「GraphQL」徹底入門 ─ RESTとの比較、API・フロント双方の実装から学ぶ に引き続き、TypeScriptの記事を書きました。 TypeScriptに苦手意識を持っている人に向けて再び触るきっかけを作りたいと考えて書いたので、細かい言語仕様に…

TypeScriptの型情報を利用したCustom Transformerの現状確認

TypeScriptのコンパイラ・プラグインとして振る舞いASTの操作を行えるcustom transformer (AST preprocessor) が実装されたのは TypeScript 2.4 (2017年) でした。 そのときの様子は次のエントリに非常によくまとまっています。 [TypeScript 2.4] custom tra…

Rails.application.credentials.foo は fetch(:foo) にすべき

表題のとおりで、fetch(...) はエントリが存在しないと例外を投げるため、エントリが存在しないときに nil を返すアクセサよりもtypoに対して安全です。 こういうのは rubocop-rails でカバーできるといいなと思って起票して、良さそうというコメントはもら…